子供の頃に父から贈られたもので特に思い出深いものといえば、前にブログ記事にした"おふう"と、この"My First Sony"シリーズのウォークマンです。
再生/巻き戻し/早送り/停止のシンプル極まりない構成にポップな配色。(赤丸ボタン=録音機能すらなかった)
かなりのお気に入りで、高校生になってもまだ現役で使っていました。
裏面がスケルトンになっていて、中の構造が丸見えなのがまた可愛かったんです。(画像が無いのが残念)
調べてみたトコロ、「幼少時からソニー製品に親しんでもらい、大人になっても買ってもらう」という戦略だったらしいのですが、周囲の「絶対売れない」という意見を押しのけての開発の結果、子供のみならず一部のデザイン好きの大人まで夢中にさせるヒット商品となったとの事です。Appleに対抗してまたこういった独自の「万人受けはしないけど、好きな人は異常に好き」(←ちなみに好きになる人は男女問わずこんな感じかも..)な製品を作って欲しいなあ。(すみません、完全なMacユーザーのくせに)
これが"My First Sony"のコンプリート...POP!
年頃になると、友人や好きな男の子とミックステープを送り合ったりもしました。
選曲はもちろん、曲順やラベルのデザイン(もちろん手描き)にも物凄くこだわったり、一曲一曲解説までつけたりして...。(根がオタクなんですね)
そして相手から送られたテープをこの赤いウォークマンにセットして通学/通勤しつつ、「へぇ、なにこの曲いいじゃん」と思うと、それが次に家族で車移動する時のBGMになるわけです。父は小唄やオールディーズ(今では大好きですが)を聞きたがるので戦いつつ。。
テープが 好きでした。オモチャのようにガチャガチャとラフに扱える気軽さと、巻き戻しや早送りで再生したい箇所が指先の感覚で把握できる所。
同じ世代の方なら「赤い」といえばスイートピーではなく、「彗星=シャー・アズナブル」でしょうが、私は10代を共にしたこの再生機を連想します。
キュルキュルという、懐かしい音と共に。
Yamaha-Mitsubishi-Toyota-Suzuki-Sony-Minolta-Kawasaki-Sanyo-Casio-Toshiba