2011年9月1日木曜日

希望的人生計画

今日は用事を済ませた後、大急ぎで閉店前のBook-offへ駆け込んで向田邦子を2冊買い、日系スーパーSunrise Martミッドタウン店でサンドウィッチをゲットし(閉店間際だったので2ドルオフだった)、NYパブリック・ライブラリーの前のイスで食べる。

お騒がせハリケーン女・アイリーンが大暴れして、風のように(風だけど)去った後のニューヨークは、あり得ないほどの素晴らしい秋晴れが続いている。秋晴れ、と言ったものの、心の底ではまだ夏が終わった事を認めたくないと思っている。とはいえ、今年の8月は仕事が順調に進んだり、両親が日本から約2週間も遊びに来ていたので、夢のように楽しく幸せな夏の思い出ができた。(その詳細は追って..)

それでもやはり、夏が終わるのを認めるのはいつも苦手だ。
そう簡単には認めてやるもんか、という意地もある。

そんな事をブツクサと考えながらサンドウィッチをあっという間に食べ終わると、喉が渇いてきた。(というより、喉がつまった。カツサンドだったので...。)

もう9時だったので、ブライアントパーク近くで開いているお店を探すと、意外と見つからず、Pret a Mangerというなんの面白みも変哲もないサンドウィッチ屋に入り、アールグレイを頼んだ。

閉店まで小1時間あったので、台風の目の様に忙しくなるであろう9月に突入する前日、嵐の前の静けさがある内にと、これからの自分の「希望的人生計画」をざっくりと書き出して頭を整理してみようと思い立った。

その内容は、みなさんの失笑を買いそうなのでとてもとても載せられませんが、載せないところで既に自分で笑ってしまっている。なので、笑ってしまった部分のみ、ご披露します。(他の部分は、笑えずに「引く」こと必至。)

たとえば、「34歳か35歳で結婚する(現在は32歳)」と、結構な筆圧で書いてあるけれど、「彼氏は?」と聞かれれば、「え?居ません。」

さらにトんで47歳、「子育て(1人か2人)が落ち着いた頃、東京もしくは、どこか外国の港町で小料理屋(居酒屋)を出し、日替わりで訪ねて来てくれる友人達と懐かしい思い出話に花を咲かせる。」ですって。完全に向田邦子の影響入ってますネ...。(照レ)

さらにさらにぶっトンで、97歳、「奇跡的に生き長らえているお友達との思い出話で爆笑中に、笑死。 」とのこと。この辺りになるともうフザケてますね。幸せそうな人生ですね。私を笑わせて昇天させて下さった方は、天国へ行ける事でしょう。

恥ずかしいので絶対に人様にはお見せ出来ませんが、 書いてみて、ハリケーンにチリを払われたような、清々しい気持ちになりました。何と言っても私は、18歳の時に映画監督になろうとNYへ留学したのに(その時は1年間)、ひょんなことがきっかけでグイッと方向転換して、帰国時にはデザイナーを志していたような人間ですし、計画通りに行くことなんか滅多にないだろうけど、それでも自分が人生で何に価値を置いているのか、どういう生き方をしたいのか、大まかですがクッキリと見えた気がします。


BGMに選ぶとしたら、この歌でしょうか。
中島みゆきがオリジナルですが、私はこのちあきなおみバージョンの方が好きです。

「流浪の詩」
作詞作曲・中島みゆき


さあママ 町を出ようよ
激しい雨の夜だけど
仕度は 何もないから
はだしでドアをあけるだけ
形見になるようなものを
拾うのは およし
次の町では そんなものは
ただ邪魔になるだけ

いつもこうなることぐらい
わかりきってるものだから
必ず町で一番
暗い酒場で ママは待つ
こんどは西へ行こうか
それとも南
愚痴はあとから聞いてあげるから
今は泣かないで

東の風が吹く頃
長距離バスが乗せて来た
あの人の黄色いジャケツ
それから先は
おきまりどおりに家をとび出した
遠い遠い昔のこと

何度も 人違いをしたわ
あの人には めぐり逢えず
旅から旅をゆく間に
顔も忘れてしまってた
それでも 旅を忘れて
悲しみを捨てて
ひとつ 静かに暮らしてみるには
わるくなりすぎた

いつか東風の夜は
あたしの歌を聴くだろう
死んでも 旅をつづける
女の歌を聴くだろう
片手にママと名付けた
黒猫を抱いて
暗い夜道で風を呼んでいる
声を聴くだろう

東の風は いつでも
長距離バスを乗せて来る
あの人の黄色いジャケツ
それから先は
おきまりどおりに 家をとび出した
遠い遠い昔のこと

さあママ 町を出ようよ
激しい雨の夜だけど
仕度は 何もないから
はだしでドアをあけるだけ
形見になるようなものを
拾うのは およし
次の町では そんなものは
ただ邪魔になるだけ

東の風が吹く頃
長距離バスが乗せて来た
あの人の黄色いジャケツ
それから先は
おきまりどおりに家をとび出した
遠い遠い昔のこと

風は東風 心のままに
いつか
飛んで飛ばされて
砕け散るまで だから

風は東風 心のままに
いつか
飛んで飛ばされて
砕け散るまで 




根無し草っぽい雰囲気がプンプンしますね...。


皆さんの壮大な「希望的人生計画」も良かったら今度こっそり教えて下さい。
減るもんじゃないですし、せいぜい私に笑われるだけで済みますよ!

そして恐らく私の計画を聞けば、「ああ、自分の計画はなんて現実的なんだ」と勇気が湧く事でしょう。