2009年1月30日金曜日

All the President's Men 〜大統領の陰謀〜(映画)





仕事にハングリーな若かりし2人

オニ編集長


今日は、1972年6月17日に起きたウォーターゲート事件を元にしたノン・フィクション映画を観ました。(DVD)

この映画は、ニクソン大統領時のウォーターゲート事件を調査したワシントン・ポストの二人のジャーナリストの実際の手記を元にしたドラマで、アカデミー賞4部門を受賞しているらしい。

いやあ〜、ジャーナリズムの表裏を考えさせられる、素ン晴らしい映画でした。
主演のダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード(当時はブラピそっくりだったのね)の迫真せまる演技もさることながら、ワシントン・ポスト編集長役のジェイソン・ロバーズの鬼上司っぷりが最高だった。

政治/汚職を題材にしていながら、演出が素晴らしく、テンポが良くて、全く中だるみする事なく最後までハラハラ・ドキドキ!

なんと言っても私がグッときたのが、ダスティン演じるカール・バーンスタインとロバート演じるボブ・ウッドワードの(当時は)若手ジャーナリストの、仕事に対するハングリーな姿勢。さらに、死ぬ気でかき集めた資料をあっさりダメ出ししたりする(これ、ネタバレにはなりませんので大丈夫)編集長のブルドッグのような鬼っぷり!!!
でも根拠、そして経験があってのダメ出しであって、そんな鬼上司だからこそ、認められた時には何よりも嬉しいし、味方になってくれる。久々に、「いい上司」を見た気がする。優しくても、恐くてもどっちでもいいけど、自分がどう思われるかなんてことを気にせず、自分が本気で信じてるものを部下に教えられる人がいい上司なんだと思う。部下も、上司に媚びを売る事を考えず、これまた自分が信じてるものを目上だろうがちゃんと伝えられる人が、結局伸びるんだと思う。(もし、上司に器がちゃんとあればですが。。)


仕事に燃えてる方には特に、刺激になる映画です☆


P.S.職場はもちろん、エレベータの中でも煙草を吸うバーンスタインに時代を感じます。

2009年1月29日木曜日

ニューヨークって何でできてるの?



マザーグースという、子供向けのお話集(私に娘が出来たら読んで聞かせる予定の)の中に、「おとこの子は何でできてるの?」というのがありますが(以下参照)...


"What are little boys made of?" –  Mother Goose Nursery Rhymes

  What are little boys made of?   おとこの子って何でできてるの?
  Snips and snails,            ぼろきれとカタツムリ、
  And puppy dog tails,        子犬のシッポ
  That's what little boys are made of.    そんなものでできてるよ

  What are little girls made of?    おんなの子って何でできてるの?
  Sugar and spice,          お砂糖にスパイス、
  And everything nice,        それと素敵なもの全部、
  That's what little girls are made of. そんなものでできてるよ



小さい頃これを母から聞いたとき、自分も女の子なのになぜか「女の子ばっかり不公平!」と憤慨したのを思い出す。(関係ないですが、オバマ就任式でのおじいちゃん牧師のスピーチと同様、和訳すると韻の醍醐味がなくなってしまいますね。。う〜む翻訳って難しいのね。)


そ・こ・で、
ニューヨークって何でできてるの?を考えてみたので、発表してみたいと思います。
(え〜、コホン。)



『ニューヨークって何でできてるの?』by  Creamy Emi



ニューヨークって何でできてるの?

地下鉄パフォーマーの肩で鳴るBoom boxの音と、世界一の音楽家の奏でる優雅な調べ
チャイナタウンで激しく飛び交う中国語と、五番街マダムのおすまし英語
イエローキャブの絶え間ないクラクションと、ホームに滑り込むメトロのノイズ
ゴスペルとジャズとヒップとホップとクラシック
セントラルパークのさんざめく葉ずれの音
レストランでの絶え間ないお喋りとナイフとフォークのぶつかり合う音

そんなものでできてるよ。


ニューヨークって何でできてるの?

焼きたてベーグルと、チャイナタウンのゴミの匂い 
ホームレスの息をのむよな匂いと、アップタウン・ガールの香水の匂い
ヒッピーの匂い、ヤッピーの匂い、摩天楼はバラ色の匂い
ギャングの銃撃戦の後の硝煙の匂い
朝はビジネスパーソン達の目覚ましコーヒーの匂い
夜は店から閉め出されたスモーカー達の歩き煙草の匂い
黒人の、白人の、メキシカンの、アジアンの、その他、すべての人種をごちゃませにした、
混沌の果てで洗練された匂い

そんなものでできてるよ。


ニューヨークって何でできてるの?

ポケットに1セントしかない人と、ビリオネアーのトランプさん
1ドルのホットドッグから、ZAGATスターシェフのレストラン
ヴィレッジ・ボイスからニューヨーク・タイムズ
街を彩るグラフィティからメトロポリタン美術館
ブロンクスのゲットーからアッパーイーストの高級アパート
タダで手に入るものから、トランプさんでも手に入れられないもの
笑う人に怒る人、絶望する人に希望に満ちる人、踊る阿呆に見る阿呆
ネズミにゴキブリに鳩にリス
それと素敵なものぜ〜んぶ

そんなものでできてるよ。



...とまあ、考えだしたら止まらなくなりました。

また、思いついたらこっそり追加しますね☆
でもこうして書いて見るとあらためて私...

I LOVE♥NY!


※全くライムしてなくてスミマセン..。m(_ _)m


2009年1月27日火曜日

ミイちゃん、結婚、おめでとう。



え〜、この度ワタクシの、高校時代からの大親友であるミイちゃんが、結婚するという報告を受けまして、個人的にも勿論メールをしたのですが、せっかく自分の好きな事が書ける、自分のブログを作ったのだから、やっぱり私にとってはオバマよりも大切な彼女に、この公の場で改めておめでとうと言いたいと思いました。

私がこの29年(あ、もうすぐプラス・ワンだけど..)の人生を振り返って自慢できることと言えば、昔から今に至るまで、つくづく人との出会い運の良さ、これに尽きます。このブログを見てくれているお友達の皆、本当にありがとう。

ミイちゃんとは、高校生活が始まったその日、目が合った瞬間になぜか廊下で追いかけっこしました。

仏教校で、校則が笑っちゃう程厳しくて、小心者なのにも関わらず、一緒に校則破ったね。
(ちなみに、破ったと言っても、セカンド・バッグの代わりに紙袋で帰ろうとしただけです。あまり信じてもらえないけど、ほんとに風呂敷で帰らされたよね。泥棒さんみたいだね。余計目立ったよね...。)

お弁当の梅干し、毎日いっしょに校庭に飛ばしたね。(そしてミイちゃん、閉まってた窓に思い切り顔面ぶつけたね。。)

お互いのお弁当を褒めまくったね。(でも私のお弁当は、ミラクル母のおかげで「トビウオ」が入ってたりしたっけ。しかも、二つ折りだったね、トビウオ。)

授業中に、どれだけくだらない内容の手紙をまわすかに命を賭けたよね。(みんなに迷惑かけたね。そして◯◯さんに怒られたね。)

当時の私の最愛の人、民生(ユニコーン)が結婚したニュースを聞いて泣いた私を慰めてくれたっけ。(ああ青春)

私が数珠を制服のポケットに入れたまま洗濯しちゃって、房にニュアンス・パーマがかかったよね。あれは、ひとつ勉強になったね。(あの時のバチは、もう当たったのだろうか)

卒業文集で、クラスで1番面白い人ナンバーワンがミイちゃんで、ツーが私だったね。あれだけくだらない事/笑わす事に命を賭けてたから、ま、当然だよね?
そして私は確か「パンチパーマが1番似合う人」にも選ばれたっけ...。色っぽいね。

ミイちゃんちに初めて泊まりに行った時、ネグリジエを着てたらお父さんに「風変わりな子」と呼ばれたっけ。それ以来、知ってると思うけどお父さんの大ファンだからね。

学校で毎日会うのに、毎日有り得ないくらい長電話したよね。(しかも内容がこれまた思い出せないくらいくだらない...)

修学旅行のハワイでまで線香色の制服着させられて泣く思いしたね。

晴海埠頭で、バナナ食べたね。

代々木公園でマックのポテト食べてたら、カラスに襲撃されたっけ。

なんと言っても、私達の誕生日、1日違いで、どっちも(ド)B型。さらに気味悪い事にお父さん同士の誕生日が一緒なんだよね。恐ろしいね..。

それから、念のため、「まんが日本昔ばなし」の「人間ていいな」を聞いて号泣するのは世界中で私達だけだと思うよ。

お互い、ミイちゃんちはブータン(シーズー犬)、うちはポンちゃん(ヒマラヤン猫)という最愛の家族がいたけど、どちらも今は天国で仲良く遊んでいるね。

お互い、「相当な」修羅場をくぐり抜けたね。(もう、ごめんだねっ!)

2人とも、職業もライフスタイルも違うのに、約15年も全く変わらず、どっちかが死ぬほど辛い時でも、会えば爆笑(そして号泣)出来る奇跡。

こうして書き始めたら、このブログの容量を使い果たせるくらい、いくらでも思い出が出てきます。
けど、ここら辺でやめるよ。(あらま)


その代わり、ミイちゃんへ、この曲を贈ります。

愛する彼と、ミイちゃんのお父さんお母さんのことを思い浮かべながら聞いてね!
私はミイを思いながら聞くよ。(そう、もちろん号泣しながら...!)

「切手のない贈り物」財津和夫




ミイちゃん、結婚、おめでとう。
これからも末長〜〜〜〜〜くよろしくね!

愛裸武勇!


オバマ大統領〜コネタの巻



余韻に浸るように、続けて、コネタを3発。

・オバマパパの出身地の名前は「ニャンゴマコゲロ村」。
 か、かわいい。。ゴロニャーゴ♡


・就任式の祝賀パレードでオバマ大統領が乗った"The Beast"と呼ばれるキャデラックは、ロケットランチャーや地雷などにも対応できるシロモノだったらしい。...ロケットランチャーが飛んできてもオッケーって...どんだけ〜(...って古い?時差のせい!)。


・いや、実はこれを載せたかっただけなんです...。ご存知?オバマ・ガール♡

「アメリカの職場では、どうせお昼にYoutubeを見ながらランチするんでしょ?」という大方の期待を全然裏切らず、私の職場でも見てます、ようつべ。そして、オバマがまだヒラリーと一騎打ちになる前(2007年の夏頃?)から、こんなビデオが職場でヘビーローテで流されていたのです。通称、「オバマ・ガール」。
 オバマ支持の広告代理店マンが無名のモデルを起用してシャレで作ってみたら、My spaceやYoutubeを介してもの凄いアクセス/大人気に。
 モデルが顔・ボディ共に超ま〜ぶ〜(オヤジか)なことと、歌詞が秀逸で歌が上手いこと、何よりアホな所がとても気に入って、しつこく見てました。。
オバマにひと目惚れした女(オバマ・ガール)がストーカー並みに一方的に、体をクネらせてオバマへの愛を歌う、そんな素敵なストーリーです。
 中でも、私のお気に入り部分は"You can Barack me tonight.."(今夜、バラックしてもいいのよん♡)という意味不明な歌詞!

さあ、ご覧遊ばせ。


もの凄いアホだけど、このビデオでオバマに興味/好感を持った人も凄く多いハズ。
いやあホントに大統領になった今、あらためて見ると感慨深いなあ...。

日本も、"Aso Girl"なんて登場しないかしらん。
え〜と、しないねっ。(あ、でも秋葉バージョンなら...)


あ、ちなみにこれも撮影の舞台はニューヨークのメトロでございます。(もはや、NY Metro=なんでもアリの代名詞ですね...。)


2009年1月25日日曜日

オバマ大統領就任式〜つづきの巻





いやぁ、すみません!
当日の、興奮が冷めぬうちに続きを更新したかったのですが、少々ドタバタしておりまして...。最近、このブログを書く事、というか文章を書く事がひとつの楽しみになっているので、ようやくパソコンの前に座れて嬉しいです。


で、行ってきました!ワシントンへ!!
...じゃなくって、Kat(同僚)の家へ。
1月20日、朝10時。ブルックリンはサンセットパークの彼女の家へ着くと、既にボスのピーターと奥さんのセイラとその子供のピーちゃんがベーグルを焼きながら待っていました。
Katの家に行くのは初めてだったんだけど、船のキャビンのような、すっごく味があってかっこいいお家でした。みんなでテレビを見ながらベーグルとKatが焼いたバナナブレッドを頂き、ミモザでほろ酔い。
ジェイソンが遅れてやって来た頃に、クイーン・オブ・ソウル、Aretha Franklinの登場。
デッカいおリボン!!後でネット検索をしていたら、早速こんなパロディが...笑いました。



ちなみに、Obey the GIANTのアーティスト、Shepard-Faireyの作ったオバマポスターが格好良かった事も、当選につながってると思ったり。特に、若者票。


就任式の話に戻ります。
クイーン・オブ・ "Hat"のパフォーマンスが終わり、Joe Bidenが登場したりした後、Yo-yo Maの演奏。
ピーターがすかさず、"Yo! Mama!"と叫び、私を中心に失笑を買う。

そしていよいよ!オバマ登場。
シュッとしてて、カッコいいなあ...。
最高裁長官のJohn Robertsという男が、誓いの言葉を先導して言うという重役を担っていたのだが、緊張の為か、途中でトチるというハプニングが。オバマはもちろん宣誓の言葉を暗記していたので、調子が狂わされ、モゴつくという一幕が。


これはいかん!という事で、次の日にちゃんと2人でやり直したそう(その様子も新聞に載っていました)。
その後、オバマのスピーチ。会場も、テレビの前の私達も興奮が最高潮に。
ブッシュ政権の失敗を、ハッキリクッキリと口にしてて、爽快。ブッシュの目前で。
しかし、凄いな〜と思うのは、あんなに長い文を、世界中の人が見守る前で、緊張せず、何も読まずにスピーチ出来るという事。私には無理だなあ..。(え、頼んでないって?)
ちなみに、スピーチ内容は、オバマ自身のみで考えられたものではなく、スピーチライターというのがいて、2人で練り上げられたものらしい。驚くべき事に、このスピーチライター、若干27才!オバマの大統領選期間中の主要なスピーチも、彼の筆が入っているらしい。恐るべし。

実は、オバマのスピーチも素晴らしかったのだが、それ以上に印象的というか、話題をさらったのが、Joseph Loweryという87才のおじいちゃん牧師による祝辞。
始めはヨロヨロと喋りはじめて、「おじいちゃん..大丈夫か?」と思ったのだけど、祝辞の最後の方で、こんな事を言ったのだ。

"We ask you to help us work for that day 
when black will not be asked to give back, 
when brown can stick around, 
when yellow will be mellow, 
when the red man can get ahead, man, 
and when white will embrace what is right” 

黒人、ラテン系、黄色人種、インディアン、白人とあらゆる人種をRhyme(韻)で風刺!
これは真面目なムードの就任式では異例の事らしく、ピーターを始め、みんな大受け!
ワシントンの聴衆からも笑いが聞こえた。オバマもニヤ(苦?)笑い。



4分30秒あたりから、おじいちゃんRhymeが始まります。

次の日、友人達に聞いた所、やはりここが1番面白かった模様。
でもやはり、ネットを見ているとこれをOffensive(侮辱的)だと取る白人も多いみたい。 
大多数は笑いつつ、実はアメリカの人種問題を実にうまく現しているものだと取ったようだけど。私も後者。


その後、ブッシュがヘリでテキサスへ飛び立って、ひとまず終幕。
ブロロロ...と離陸した後、「落ちやがれ!」と叫んだ人は私のボスの他にもまあ、沢山いるハズです。

この就任式、色んな立場の人が、色んな目線、色んな角度から、色んな思いで見ていたでしょう。

Luther Martin King時代からアメリカで生きて来て、かつて肌が黒いというだけでバスの乗車を断られた黒人から見た、黒人の(正確にはオバマは白人と黒人のハーフですが)大統領の就任式。

アリサの帽子、そしてオバマ婦人ミシェルのファッション・チェック及び、ゲイ・マリッジ合法化の行方が1番の注目ポイントのゲイ・フレンド。

お父さんがアメリカ大統領、というすごい境遇の2人の娘達の心中。(お姉ちゃんのマリアちゃんは式中、Kodacのデジカメでお父さんの姿を撮っていて、かわいかった。)

やっぱり黒人が大統領なんて許せないという人種差別主義者で、はらわたが煮えくり返っている人。(私の知人が、就任式の日に電車に乗っていたら、隣の白人女性がオバマの記事の載っている新聞を狂ったようにビリビリに破き始めて、びっくりしたとの事です。さらに、横にいた黒人女性はそれを見て笑っていたようですが。。NYでは珍しい光景だと思います。)

アメリカの、ジャイアン的な汚い国交や駆け引きによって生活を虐げられて来て、今度こそはましになるかなと希望を持ち始めた人々。



どうなるかはわかりませんが、私は、とても明るい気持ちになりました。
同じ人間で、こんなに不可能に近い事を成し遂げられる人がいるんだから、と。

2009年1月20日火曜日

オバマ大統領就任式...直前の巻




本日、アメリカ在住のブロガーのほとんどのネタになるであろうこのイベント。


このブログでも書くと思ったでしょう?


...書きますよ〜だ^3^



だって、一睡も出来ずに(オバマの就任式の為ではなく、単なる連日の不規則な就寝時間の為)テレビをポチっとつけたら、Washington DCの会場から熱気ムンムンの実況が流れて来て。
やっぱり...これは書かずにいられないんだもの。


と、いってもまだ何も始まっていない(テレビでは今、会場の興奮しきった観客のインタビュー等が流れています)ので、特にまだ何もお伝えできないのですが。(じゃあ、書くなー!...まあまあ、落ち着いて^^)


昨夜は職場のボスから電話があり、出ると「エミーコ、明日はみんなでキャット(仕事仲間の1人)の家に10amに集まってInauguration(就任演説)を見るからね。」との事。もう、仕事どころじゃないのね。そりゃそうか。。
うちの職場はボスも含めてアメリカ人(ちなみに全員白人)が6人、全員はじめっからオバマ支持だった。
そしてこれは特にニューヨークだからと言う事が大きいと思うが、私のニューヨーカーの友人達も、その殆どが民主党、それもオバマ支持派だった。
だけど、どんなにオバマがヒラリーに、そしてマッケインに勝っている時でも、心では黒人の大統領が誕生するなんてこと、あって欲しいけど、きっと実現は難しい、とそう思ってるようだった。
周りがみんなオバマ派だったので、この凄まじい人気度なら勝つだろう、と単純に思っていたが、アメリカは広く、まだまだ人種差別が深く根付いている地域も多々あり、「エミコには想像できないくらい、アメリカ人の僕が恥ずかしいくらい保守的な頭の人達がまだまだかなりの数を占めているんだよ。」と友人に言われた。だから、オバマの当選を信じたいけど、きっと今のアメリカにはまだ早いのかも、とも。


だけど、もの凄い困難や障壁を乗り越えて、当選。




...あ、ごめんなさい、顔洗わなきゃ!
それでは、続きは後ほど...。


行ってきマース!(出勤と呼んでいいのかどうか...)


P.S. 今、オバマ氏が車から出て来たんだけど、凄くドキドキ(ハラハラ)した。。
どうか、無事に式が終わりますように。

2009年1月12日月曜日

South Street Seaport 〜夕暮れの港〜




今日は野菜を刻みまくって、炒めまくって、赤ワインとコトコトと煮込みまくって美味しいミートソースを作って大満足した後、気が付いたら日が傾きかけていたので、ハテどこに出向こうかと。
「ギャラリーもいいな、でも日曜日だから早く閉まっちゃうか...」
「バーニーズ・コープでこの間ハルナ(親友)に見立ててもらったドレスを買いに行く?..でもそれは水曜日にしようか。」
等々、色々考えた末(その間1分程度)、「そうだ、港へ行きたい。そしてついでにアノお店も見られる!」と閃き、早速パパッと用意をして外に飛び出した。

その港とは、South Street Seaport。
19世紀にニューヨークの玄関港として栄え、現在はシーフードで有名な"Fulton Market"、色んなショップが入っている"Schermerhorn Row"、いかにも観光客用といった大型ショッピングモール"Pier 17"、そして建物内部を見学できる"South Street Seaport Museum"の4つの建物がある港。

そして、お目当てのお店とは、職場のジェイソン(またまた登場!)が昨年の夏に行って体験を聞かせてくれた、"Bowne & Company Stationers"という、ステーショナリー屋さん。このお店は、Robert Bowne氏という人によってこの付近に創業されたのが1775年!
その後、少しずつ業態を変化させながらも、1975年にSouth Street Seaport Museum内に落ち着いたとの事。活版印刷機を使って素敵なカードやインビテーションを作り、売っている。

同じ活版印刷をしている者として、ずっと興味はあったのもの、行った事がまだなかったのと、「港でちょっと黄昏れたい」願望が高まってたので、とてもいい機会。

港に着くと、すぐにお店を見つける事ができた。
店構えからしてまず素敵。
お店に入るなり、"Is this your first time to visit?"「これが初めての来店?」と聞かれ、そうだと応えるとおじちゃん、水を得た魚のように"Great! Let me show you around"「よし!じゃあ店内を案内してあげよう。」と大喜び。こっちこそ嬉しい。
一通り、活版印刷機の説明などをしてもらい、記念撮影までさせてもらう。
今はバレンタイン用にカードを印刷しているとの事で、実験中の1枚を見せてもらう。これが、恐ろしくカワイイ。。 マンハッタンの地図が印刷されたカードの上に、ビビッドな赤のインキで"LOVE"とデカデカと刷られたものなんだけど、これが最高に素敵。褒めまくって、"When will you start selling this?"「いつから売り始めるの?」と聞くと、おじちゃんすかさず "Love is not for sale... Juuust kidding!"「愛は売り物じゃないのよ、な〜んちゃって!」と上手い事を言う。
店内にいた他の客も思わず「うっま〜い!」と大笑い。かわいいな〜。
私はとても素敵なカードを購入。
店を出る時、しつこく「でも、それ売るんでショ?欲しい!」と言うと、"Yes, when the LOVE dries. Sticky LOVE ain't good."「もちろん、(インクとかけて)愛が乾いた頃にね。ベタベタした愛はオススメしないよ。」なんて、異常にトンチの効いた事を言う。もう、このおじちゃんの大ファンだ。
私もお店を開いたら、こんな愛とトンチに溢れた接客をしたいものだ。
とても和やかな気分でお店を後にした。
LOVEが乾いた頃に、また来るよ。

帰りは1人で港で黄昏れてみた。
寒かったので、5分だけですが。。(早!)










2009年1月11日日曜日

雪の紐育



タイトルを打っていて思ったけど。


そもそも、なんで、「紐育」をニューヨークの当て字にしたんだろう?
「ヒモ男を育てる街」?イメージがあんまり良くないよね...。
「乳育」(イメージ:ニューヨーカーと言えばDカップ!)や「入浴」(イメージ:シャボンの香り)じゃ駄目だったのだろうか。駄目か。いや駄目で
よかった!
調べてみたら、元は中国での当て字が「紐約」だったことに由来するらしい。
Tom育もびっくり。←Radio Headの人。

考えて見ると、外国名を当て字にする仕事、すごく楽しそうだな。
暴走族からの転職が1番重宝がられそうだけど..。
聖林(ハリウッド)や剣橋(ケンブリッジ)なんてなんかもう駄洒落っぽいし。
愛撤倫(アイスランド)なんてすっごい恋愛関係がドロドロしてそうだ。

そしてなんと、フランクフルトは「棒状豚焼」。

...というのはウソヽ(´∇`)ノ アハハハ♩
で、「法蘭法爾答」、または「仏朗仏」だって。やたら仏教っぽい漢字!

大好きな映画「かもめ食堂」の中でフィンランド人のトンミ・ヒルトネン君が「豚身昼斗念」と当て字にされて意味も知らず喜ぶ、かわいいシーンがあったのを思い出す。

とまあ、私と同じように当て字萌え〜な方はこんな便利サイトもあります。(って、ヒマだな〜^^;)
http://www.skt-products.com/contents/yorosiku.html
ちなみに私は「えみこ」なので「柄魅虎」でした。「餌身粉」よりは随分ましか..。


って私、雪のニューヨークについて書くつもりだったんですけど!
脱線しマクリマクリスティ!

今現在、ニューヨークでは雪が降っております。
雪といってもぼたん雪ではなくて、フワンとした軽い粉雪。
「雪、ほんとに降ってる!」と言ったら、友人のマイケルが「違うよ、(粉末状)マッシュポテト工場が爆発したんだ。」との事。山田君、ざぶとん1枚。(さらに、続いた会話で私が"gosh, I gotta go out and catch 'em all in my mouth!"「じゃあ早く外に飛び出して全〜部食べなきゃ!」と言うと、マイケル"i suggest adding a little kewpie mayo, maille dijon mustard, finely chopped pickles, and celery in your mouth first..."「それなら予め少量のキューピーマヨ、粒マスタード、最後に刻んだピクルスとセロリを口に入れておくといいよ。」だって。ザブトン3枚に変更してあげます。※ちなみにマイケルは凄い美食家。)

昨日は職場で「明日はスノーストーム(吹雪)になるから外にでない方がいいぞ。」と脅されていたので、なんだこんなもんかとちょっとがっかり。だって、これなら外に出たくなっちゃうじゃない?

ニューヨークはこれが初雪ではなくて、3回目くらいかなあ。
雪は大好き。ロマンチックだし。次の日は最悪だけど、子供の頃みたいにそんなことは忘れて雪を楽しみたいって思う。

職場がホリデー休みに入る前の日、仕事仲間のジェイソンにお願いごとをされた。
双子のお姉さんが、彼氏にあげるクリスマスプレゼントに折り紙の鶴を添えたい、エミコは日本人だから出来ると思って、との事。
日本人=折り紙が大得意と思ってるらしい。
「オフコ〜ス!お手のもんよ。」と豪語したはいいものの、実際は鶴を折ったのなんて中学以来。でも丁度、この間日本から来たゲストが折り紙を置いて行ってくれたのもあって、帰宅してからネットを見ながら猛特訓。
次の日、折り鶴のお礼にランチをごちそうするから、と言われ、うちの近くで会うことに。
外は、大きな雪が凄い勢いで降ってる状態。
近所の典型的アメリカン・ダイナーで、これまたベタなセット(トースト、スクランブルエッグ、ベーコン、ハッシュドポテト)を頼み、待っている間、前の晩折った鶴を手渡す。
「オー!ビューティフル!」
ご満悦の様子。ホッ。
くだらない話をしながら食べ終わって、コーヒーを頼む。
「ついでに鶴の折り方、教えようか?」と持って来ておいた折り紙を出して、ジェイソンに1枚渡した。ジェイソンは身長195cmくらいの巨人に分類される男。手ももちろん大きくて、私が渡したのはよりによって「超ミニ・折り紙」だったのもあって悪戦苦闘。
半分まで折って、「僕、上手く折れないや。ハハハ。」と陽気に笑いながらギブアップ。
(見ると、本当に見事に悲惨な出来だった。)
外は大雪、ダイナーで友達とくだらない話をしながらあったかいコーヒー。
なんか、ほっこり幸せを感じた日だったのでした。

今日は、雪のニューヨーク、どんなストーリーが生まれるのだろう。


2009年1月9日金曜日

不安タスティック☆



みうらじゅんが、インタビューでいい事を言ってた。
以下、MSN産経ニュース(2009/1/6)より抜粋。


 --ところで、30代の4割が「婚活」しているそうです。

 みうら「バカですねぇ。死ぬことがピンと来てないんですよ。ずーっと結婚してると思っているんだよね。伴侶(はんりょ)も死ぬっつーの。みんなと足並みそろえてないと不安なんだよね」
 
--なるほど
 
 みうら「でも今『不安』が流行ってると思うんだ。だから、今年は『不安(ファン)タスティック』が流行ると思うね。ものすごい不安がたまった最高潮が『不安タスティック』な状態。『リーマン・ブラザーズ』とか、飲み屋とかで会話にいちいち挟んでいかないと、バカにされるじゃん。要は“不安プレイ”でしょ。そんな昨日まで童貞だったヤツが、リーマン・ブラザーズったって、株も買ってないヤツ、関係ねえじゃん」




...なんか、すごく共感www 
心の中で思っていた事をズバリ、という感じ。
本来はみんな大体「大丈夫」なのに、「不安」を煽る事で色んなビジネスが成り立ってる。
流行ってるよね、不安(笑)。

この記事を読んだ時、スチャダラパーの「ヒマの過ごし方」の歌詞を思い出した。
以下、歌詞を引用。


♩「ヒマだねー」ってよく 言われるぼく

言われると確かにそう思う

気が付くと何だか罪悪感

感じてる自分こそなんだ

そもそも「ヒマ」って言葉自体

まずいい意味では使われない

辞書でヒマってひいてみた

これもまあ ヒマのなせる業

ヒマ=自由な時間 仕事や

義務に拘束されない時間

確かに その人にしてみれば

ぼくはヒマに違いなかったが

その間ぼくはテレビを見たり

ファミコンしたり本を読んだり

時間について考えたりしながら

ぼくはぼくのヒマを過ごしていた

そんなヒマがあったらって言うが

みんなヒマは嫌いなのか

ヒマはダメか?悪いのか?

そんなに嫌かヒマが

超忙しくて もーヒマがなくて

とか言ってる人に限って

さらに忙しい休日を

過ごしていたりするのだろう なぜいそがしくするのだろう

何もしないでいられないのだろう

何もしない不安それは何だ

恐いのはただただある時間

縮めることも のばすことも

ましてや 消すことも不可能

すべてのものに同じだけの

時間が与えられているとしよう

そうなってくると 恋愛 ファミコン

仕事 その他諸々

かなり思い掛けないことだが 人は

必死で ヒマをつぶしているだけだ

んーっじゃあ ぼくらみたいな

ヒマに見られがちな人達が

見下されている気がするのは

どういう事だ?

パっと見 生産的なもの以外は

無用だとでも言うのか

あんまりだ そりゃちと強引だ

いそがしposseはいつもこうだ

本来 ヒトはヒマだった

そして それを受け入れる事ができた

世界中のいたるところ その足跡を

見つけることが出来るだろう

 大仏 ピラミッド  巨乳 万里の長城

この世多くのデカいものの

発想自体 ヒマのたまもの

地図を作ったやつのゆとり

並み大抵のものではあるまい

うるう年にきづいたやつのヒマさ

加減を想像してみろ

また かつて海の塩分を

1パーセント上げようと

何千トンもの塩をあつめた

男がいるとかいないとか

ほかにも奇行愚行の結果

最終的にはなにも残さなかった

多くの愛すべきヒマ人たちが

いた だろう たぶん な!!

これらの事からもハッキリ言える

今の人がヒマを受け入れる

事が出来なくなりつつあるなら

それは能力の減退だ

減退はいかん くいとめるのだ

ヒマ人どもよ立ち上がるときだ

ヒマを見つけて ヒマを知れ

ヒマを生き抜く強さを持て

一生 棒にふるくらいの

ヒマとゆとりを持って進もう

人の数だけヒマはあるのだ

それこそあたりまえの事なのだ
(スチャダラパー『ヒマの過ごし方』)



この曲を知ったのは、もう15年程前だけど、今、改めて聞いてみたい。
「不安が流行っている」「不安じゃないと不安な」、今こそ。


2009年1月7日水曜日

奇人、変人、紐育人ニューヨーカー



拝啓、ブログにお立ち寄りの皆様



昨日は仕事始め。
ホリデー中は、皆それぞれOhio, West Virginia, Chicago, Long island, Memphis等に里帰りをしていたので(私は里へは帰れずNY)、土産話が盛り沢山。

その中でも、特にインパクトあったで賞は、Kat(キャット)と言うco-workerの話。
と言っても、彼女の帰郷とは全く関係ないんだけど。。

本題に触れる前に、ニューヨークの地下鉄事情についてチョイとおさらいを。
ストリート・パフォーマンスってありますよね?
日本でも、たまに公園なんかで見られると思うのですが、大体、ダンスだったり、手品師だったり、ピエロだったり、予測が出来る範囲内だと思うんですね。

でも!ここニューヨークは違うんです!

まず、日本ではほぼ有り得ない場所、『地下鉄の電車の中』でパフォーマンスが突発的に始まります。

    <例.1>数人の黒人の少年達が、Boombox を爆音でかけ始めたかと思うと、次の瞬間ブレークダンス、それも結構人が乗ってる狭い通路でもの凄い場所を取る大技(1人がもう1人の足をつかんで大車輪のようにグルングルン回る等..)を繰り広げたり、(しかも上手い/すごくぶつかりそう)
映像はコチラ↓(大車輪の後、ドアにバシッて激突してるし...)


    <例.2>私のお気に入り♡ 典型的なメキシカン・ルックのマリアッチおじちゃん達による、陽気な演奏。
映像はコチラ↓





とまあ、おさらいだけでもかなりお楽しみ頂けたのではないかと思います。

ここで、Katの話に戻ります。
彼女の話では、先日、普段はあまり乗らないRトレイン(路線の名前)に乗った所、こんなお方が急にこんなことを始めたそうなのです。


え〜と...口で説明するのは難しいので、映像をクリック↓


↑こちら、なぜか削除されてしまったようなので、代わりにこちら↓をどうぞ!
ボストンでの路上パフォーマンスでの彼らです。3人も居たんだ...。





....
.......そう、ズバリ、『電車内で突如音楽に合わせてエアロビを繰り広げる男』登場です!
ニューヨークでほぼ育ったも同然で、ちょっとやそっとの奇人変人にはびくともしないKatですら、このお方には衝撃を受けたとの事でした。
さらに、ポイントとしてはこの男、お金をあげようとしても受け取らず(大抵のパフォーマーはチップを集める)、サッと降りて行ったとの事なのです。

つまり、「趣味」...!


!!!


日本だったら、逮捕レベルなのではないでしょうか。。
後で調べた所によると、胸元に書いてある「1 2 3 PARTY」というエアロビダンスチーム(充分おかしいが)のメンバーのようです。色んな所に出没しては、エアロビを始めて大衆に衝撃を与えているようです。

...
......会いたい!!

!!!

ちなみにKatは爆笑しすぎて踊りに参加できなかったようなのですが、私がこのお方にお目にかかれた暁には、ぜひとも共にステップを踏みたいと思います。というか、こんな輩に出会った日にゃあ、もう何もかもがどうでも良くなりそうですよね。(^^;)


いかがですか?

よく、「ニューヨークのどんな所が好きなの?」という質問をされますが...ズバリ、「こんな変人と毎日のように出会える所♡」と、答えることにします。



かしこ




※いずれのビデオも私が撮影したものではありません。

2009年1月5日月曜日

感動の再会〜洗濯板編〜



今日は長かった連休の最後の日ということで、先延ばしにしてしまっていた洗濯をしに、近所のランドリーへ。うちからランドリーへは約2ブロックなのですが、途中に小学校があり、土日はそこで和やかなフリーマーケットが行われています。
すでに日は暮れていたので、みんな家具やら雑貨やらを急いで車に積んで行くタイミングでした。両手一杯のランドリー・バッグを抱え、信号待ちをしながらその様子を見ていたのですが、ふと、道ばたにポツンと残されたものが目に入りました。「あ〜!あれはっ!!」
すぐにおじちゃんと交渉し、12ドルを10ドルにしてもらって購入!
そのあるものとは...




「洗濯板」!





この洗濯板との出会いは半月前に遡ります。


私のボス、ピーターは活版印刷の会社を営んでおり(私はそこで働いている訳ですが)、ニューヨークでは活版印刷を再びビジネスに乗せる事に成功した第一人者として、同業者やアーティスト達から尊敬されています。その為、不況や時代の波に飲まれて店を畳まざるを得なくなった活版印刷屋さんから、真っ先にピーターの元へ連絡が入り、活字や昔のハンコ、印刷機や活版印刷に使われる小道具(ファニチャーと呼ばれる道具等)を破格の値段で買い取らないか、聞いてくるのです。

半月前のある日、仕事中にも関わらず、「店を畳む人がいるから、エミコとジェイソン(co-worker)も一緒に見に行くかい?」と聞かれ、二つ返事でピーターについて行く事に。
車で向かった先は、私のアパートのすぐ近所!
お店に入ると、埃っぽい店の奥から、一癖も二癖もありそうなおじさんが登場。
超・無愛想なこのおじさん、どこかで見た事あるぞ、と思ったらそれもそのはず!
そもそも私がピーターの元で働くきっかけとなった、NHKの番組内でピーターが訪ねた人その人だったのです。
"I saw you on a Japanese TV show!"と言い、しかもそれが私をニューヨークへ運んで来たきっかけなの、と話すと、仏頂面だったおじさんがパーッとみるみる笑顔に。
「オレ、日本で有名だってサ!」とピーターにニコニコ自慢する始末。かわいい...。「よっ、有名人っ」とおだてつつ、店内を物色。ジェイソンは数種類のファニチャーを、ピーターは製本等に使う手動穴開けパンチやその他諸々を、私は活字を並べる、木製の整理棚やアンティークのハサミ等をお買い上げ。ふと見ると、とても古ぼけた洗濯板が置いてあり、なぜか猛烈に、どうしてもそれが欲しくなりました。ですが聞いてみると、おじさんのお婆ちゃんが使っていたものらしく、形見的なものなのでこれは売れない、とのこと。

余談ですが、私は石鹸等のバスグッズと活版印刷のカード等を取り扱うお店を開こうと思っているので、「石鹸&洗濯板」という関連で、それをお店に置きたいなとも思ったのです。
しょぼ〜んとしつつも、それはしょうがないか、と割り切り、その日は仕事へ戻ってそれきりその洗濯板の事は忘れていたのですが...。

今日、思わぬ所で再会となりました。
厳密に言えば、そっくりさんに、ですが!

そして、ランドリー・バッグを抱えて洗濯板を買う姿は、まるでこれからこの板を使って洗濯しまくるわ!といわんばかりで、1人でプスッと笑ってしまったのでした。



☆画像は洗濯板のオモテ/裏と、その背後にあるのが活字を並べる木製の棚です。

2009年1月3日土曜日

Sol Lewitt to Eva Hesse



あけまして、おめでとうございます。

ニューヨークに居ながら、心優しい友人のおかげでラッキーにもお節&お雑煮(おモチ大好き!)を頂くことができました。ああ、幸せ。

12月半ばから続いた、パーティ三昧のご報告は次回からにして(先延ばしが多い!)、
ここはひとつ新年にふさわしい、ビリリと来る名言を。
Sol Lewitt という、昨年亡くなったコンセプチュアル・アーティストが、若くして亡くなった女性アーティストEva Hesseへ送ったアドバイスです。

以下、引用です。(オレンジの斜体部分は私が特に好きな部分..)




"Learn to say F-- Y-- to the world every once in awhile.
You have every right to.

Just stop thinking, worrying, looking over your shoulder, wondering, doubting, fearing, hurting, hoping for some easy way out, struggling, gasping, confusing, itching, scratching, mumbling, bumbling, grumbling, humbling, stumbling, rumbling, rambling, gambling, tumbling, scumbling, scambling, hitching, hacking, bitching, moaning, groaning, honing, boning, horse-shitting, hair-splitting, nitpicking, piss-trickling, nose sticking, ass gouging, eyeball poking, finger poking, alleyway sneaking, long waiting, small stepping, evil eyeing, backscratching, searching, perching, besmirching, grinding, grinding, grinding away at yourself. Stop it and just DO.

Trust and tickle something inside you, your "weird humor." you belong in the most secret part of you.
don't worry about cool, make your own uncool...if you fear, make it work for you -- draw and paint your fear and anxiety. and stop worrying about big, deep things such as "to decide on a purpose and way of life..." you must practice being stupid, dumb, unthinking, empty. then you will be able to DO!

i have much confidence in you and even though you are tormenting yourself, the work you do is very good. try and do some BAD work. the worst you can think of and see what happens but mainly relax and let everything go to hell."



ですって!

いつ読んでも、岡本太郎の「今日の芸術」を読んだ時と同じようなプリミティブな気持ちにさせられます。

今年は、この気持ちを忘れずに、毎秒毎秒に血を通わせて生きていきたいと思います。


それでは皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします!(^0^)