2010年3月4日木曜日

風子(フーコ)、やってくる



ここンとこ、なかなか仕事が忙しくなった為、帰りが遅い。
帰ったら、部屋着に着替え、お部屋でささやかなオツマミ(今週は角煮をつくるぞー!)とお酒が飲みたいのだが、11PMに開いてるのはデリくらいなもので、デリに売っている酒類といえば、そりゃあビールくらいしかない。
ビールも好きなんだけど、お腹が冷えちゃうし、キブンはワインかウィスキーか日本酒か、なので困ってしまう。(といいつつ、とことん働いた後はどーしてもお酒がのみたかったのでルームメイトのBrooklyn Lagerを飲ませて頂く)

今夜も10PMくらいの帰宅だったので、「あ〜あ」と思って歩いていると、感じました、春の気配。風にほのかに含まれている春のにおい、それから3%くらいの生暖かさ。
うれしくて、今夜はお酒がなくてもいいやと思った。

よく、自分の生まれ月の季節が1番好きなものだよと聞くけれど、私も例に漏れず弥生、3月が1番好きです。もっと言えば、春の夜風がだいすき。

日本でも、ニューヨークでも、春の夜にいろんな町をランダムに散歩した記憶は、その時の春風のにおいとともに思い出す。なぜか無性に胸がざわめく匂いと温度。


風はいいね。強い風がとくに。台風もなかなか。向かい風だって、負けずに歩くよ。


風といえば、好きな詩をふたつ。


どっどどどどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱい かりんもふきとばせ
どっどどどどうど どどうど どどう

宮沢賢治/風の又三郎 



天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ
をとめの姿 しばしとどめむ

僧正遍昭




春の到来はニュースじゃなくて、自分の器官で感じるのが1番だ。
明日も、胸をざわめかせる風をいっぱいに吸い込みながら、たくさん歩こう。



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