2012年12月19日水曜日

〜小さな旅〜岐阜編


今回の記事は、こちらの名曲をBGMにお楽しみ下さい...☆

 NHK「小さな旅」メインテーマ 大野雄二

私が初めて岐阜を訪れたのは、中学一年生の時でした。飛騨高山にある美術学校で石膏像をデッサン等をして、そういう部分を伸ばすという目的だったと思います。
母と二人での旅のハズが、母の「海の生物を観察しに行くツアー」か何かと日程が1日被ってしまい、行きはイキナリ私一人で、となりました。おどおどしながら新幹線に乗り、飛騨高山の「のぶた」(信田であり、野ブタではない...)という民宿に、一人で泊まりました。夜、淋しさを紛らわす為に廊下にあった本棚の漫画に手を伸ばし、表紙の様子から不穏なものを感じてはいたものの、「エイッ!」と開いてみると、いきなり世にも恐ろしい絵が目に飛び込んで来ました。後になって、それが楳図かずおの「まことちゃん」であった事を知るのですが、これがトラウマになったことは言うまでもありません。さらに一人肝試しは続きました。恐怖と目を合わせないように布団にもぐっていた所、今度は静かな廊下を大量の坊主頭の男達が「えっさ、えっさ」と走り過ぎて行くではありませんか...!ま・よ・な・か・に!(とはいえ子供だったので恐らく10時くらいだと思いますが...)恐怖のあまり失神してしまったのか、その後の記憶がありませんが、翌朝、食堂に部活の坊主頭達が居るのをを確認して「オバケじゃなかったんだ...」と、ひと安心したのを覚えています。この初日の恐怖が濃厚過ぎて、翌日からは母も合流し、コントラスト強めで飛騨高山を楽しむことができました。そんな鮮烈な岐阜デビューから20年余り、ニューヨークでの元ルームメイト姉妹が岐阜の出身で、ちょうど帰国が重なった事もあり、ご実家に遊びに行かせてもらえる事となったのです。


 これまた元ルームメイトで仲良しのなっちゃんと、いざ岐阜へ!
「のぞみ」から富士山を望んでいる所


●▲■モーニング体験■▲●

友人の「エミコさん、岐阜のモーニングは凄いんやよ!」
という言葉でとても楽しみにしていたモーニング。
こちらは「なおみ」という、田んぼの中にある喫茶店で、
朝から近隣住人の方々で賑わっていました。
岐阜は、モーニング文化が根付いている模様。
朝、仕事前にゆっくりと朝食を取りながら、顔なじみの
ご近所さんと挨拶を交わす、なんだか良い文化だなあと思いました。
東京にもあったら良いのに。

<なおみ>
見て下さい、この和洋折衷(カオス)の極み!
トースト、おむすび、バナナ、サラダ、たこ焼き、そしてなんと茶碗蒸し!
珈琲350円を頼むとこれが出て来る...(笑)

喫茶「まねきねこ」
こちらはふっくら厚手の小倉あん乗せトーストが
美味しかったです。

今回、岐阜を訪れる前に「岐阜ではどこへ行きたい?」と尋ねられ、思い出をなぞるべく「飛騨高山!それから、白川郷!」とな〜んにも考えずにリクエストした所、友人宅のある関市からは何十ものトンネルを越える所であった事が後に判明...。さらには白川郷へ向かう雪道のために、タイヤまで履き替えていてくれたのでした...ありがとう!
無知で申し訳ない....m(_ _)m でも....お陰で、こんなに素晴らしい景色を目にする事が出来ました!


           
 ●▲■白川郷■▲●

東京生まれの私が、勝手に心の故郷として憧れて来た白川郷へ。

 合掌造り

 雪景色がなんとも似合う

 なっちゃんと私のシルエット

雪景色の中で触れる火は格別に暖かい

 雪駄を花器にして


●▲■飛騨高山■▲●

そして、二十年振りに飛騨高山へ!
風情ある古い町並みをブラブラ歩きで楽しみつつ、
甘くないみたらし団子、飛騨牛コロッケ、おそば等に舌鼓を打ちました。
岐阜は美味しいもので溢れていました。お酒も美味しい...。

造り酒屋の前ではしゃぐ私(この後純米酒を購入)


●▲■刀鍛冶工房見学■▲●

友人のお祖父さまから受け継がれる、日本刀の鍛冶工房を見学させて頂けました。
ストイックに、淡々と仕事に向かい、日々鍛錬を積み重ねる。
日本人の元来持つ素晴らしい気質はこれなのだろうと感じました。

 丁寧に工程の説明をして下さる友人の叔父さま

 友人の従兄弟、お若いけれど既に刀鍛冶の国家試験をパス

 このポスターに写っているのが友人のお祖父さま

 何遍も熱しては打ちを繰り返し、ねばりのある刀に


●▲■岐阜城■▲●

織田信長が取った岐阜城へも連れて行って貰えました。
ロープウェー乗り場にこんなポスターが...ノエビアの絵だ!

「信長の野望燃え立つ、金華山」
どのポスターにも80'sな色あせを感じて、
撮らずにはいられませんでした...

今回お世話になった友人姉妹
岐阜城の中には、なんと叔父様作の刀が飾られていました!
お城から望む山々と城下町
信長もこの景色を見たのか
日本の山々はアメリカとは
また違った味わい深さがある


●▲■多治見■▲●

最後は美濃焼を見に、多治見へ!
お昼は友人お勧めのうどん処「信濃屋」さんで。
店構えからして既においしそう

「しろころうどん」モチモチつるつるの喉越し、絶品でした

雑誌に取り上げられても至って謙虚で素晴らしいお人柄の店主


この後は「ギャルリももぐさ」という、民家を改造した
素敵なお店で美濃焼の器を見て、お茶をしてお別れとなりました。
(我々、旅人班はそのまま名古屋へ)


高井家の皆様、お世話になりました!



私は日本生まれにも関わらず、国内をあまり知らず、
むしろアメリカに渡ってから日本の文化や景観、
人々の暮らしぶりや精神性への興味が高まって行きました。
ニューヨークで友人達と「にほん昔ばなし」を見たり、
Youtubeで日本の民謡等を聞いていたのも、その気持ちに火をつけたようです。
今回旅をしてみて、日本のしみじみとした良さを再確認することが出来ました。
今度はどこへ旅しよう、濃いめの緑茶を啜りながら考えております。



港町もいいナァ〜







森進一「港町ブルース」名曲...

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

creamy emi様

「小さな旅」って言葉、なんか良いですね。
これから、小さな旅を沢山していきましょう。一緒に。

M

creamy emi さんのコメント...

Mさま

「小さな旅」、こちらの記事に貼ってありますリンク動画の、NHKのテーマ曲を聞くと、胸が締め付けられます。

「行ったことがないのに懐かしい」
そんな景色を一緒に巡っていけたらと思います。