ハ・フ〜♡
「料理は、熱いうちに食え」
「映画は、熱い余韻が冷めないうちに書け」
という事で。(↑今思いついただけですが。)
NETFLIX(日本で言うTSUTAYA DISCASのようなもの)で、かなり前に配送希望リストに入れておいたハーモニー・コリンの新作(と言っても2007年だけど)、「ミスター・ロンリー」がや〜っとやっと手元に届きました。
あらすじを何かの雑誌で読んで以来、もう気になって気になって仕方がなかったんです。
もう、題材がキャッチーで。
その上、「ガンモ」のハーモニー・コリンだなんて。
フランス語も喋れないのにパリで物真似芸人として生きるマイケル・ジャクソンのそっくりさんが、ある日マリリン・モンローのそっくりさんと出会い、マドンナ、エリザベス女王、ジェームス・ディーン等々よりどりみどりの物真似芸人達がコミューン的共同生活を送る古城に誘われます。
そのマリリンは、チャップリンのそっくりさんと結婚していて、2人の子供はシャーリー・テンプルのそっくりさん。チャップリンはマドンナのそっくりさんに浮気してたり...という、想像しただけで笑いながら発狂しそうなストーリーです。
マイケル演じるのは「天国の口、終わりの楽園」(原題:Y tu mamá también/これまた大好きな映画!)のディエゴ・ルナ。「天国の〜」に出てた時はまだ少年で、個人的にはどう見ても共演のガエル・ガルシア・ベルナルがキュートすぎて、ディエゴには何にも感じなかったのですが、このミスター・ロンリーを観てびっくりしました...。スッゴイいい男!♡
まず冒頭で、パリの広場でマイケルの踊りの振りをビシバシッと決めるシーンで爆笑。
っていうか、ディエゴ踊りウマ過ぎ!!
(さすがダーティ・ダンシング主演男優)
元々、マイケル・ジャクソンという存在自体が「ハンパなく才能があるのに笑われ者」的な、切ないイメージがあるので、そのさらに真似をして生きる男、そりゃあもう哀愁が漂ってます。
(私はマイケルを大尊敬してるケド!)
コミューンに集まった芸人達、彼等は純粋でまっすぐで子供っぽくて不器用で、他者としてしか生きられない。それが滑稽なんだけど、同時に哀しくて。
ハリウッドど真ん中の「泣かせ系」映画とか、「セカチュー系」(観てないケド)の映画って、「このツボをこう押したら涙腺ゆるむでショ?」って、こんなに複雑怪奇で星の数ほどもあるハズの人間の心のツボを、たった2、3個くらいに簡略化してる気がして、嫌いなんです。
とはいえ、観たら観たで結構まんまとツボを押されて涙は出るんだけど。それはでも、条件反射に近いというか。後にあまり残らないというか。安い涙の気がする。
個人的には、「グロリア」(オリジナルの、ジーナ・ローランズ主演の方!もちろん。)とか、「狼たちの午後」みたいに、ドライでなんか不器用で、人の目を気にする余裕もなく必死で生きていて、だけども人間味とせつなさがあって、監督じゃなくて「こっちが勝手に」ホロリとする場面を決めるような映画の方が好きだ。
ハーモニー・コリンも、そんな映画を撮れる監督なんだなーと思いました。
こういう映画は、心の宇宙に広がるツボの数が、そうそう数えられるものではないんだよーという事を思い出させてくれるので、私にとってとても大事です。
スケベじじい、チャップリンの物真似芸人役のドニ・ラヴァン(汚れた血/ポンヌフの恋人、等主演の)が気持ち悪くていい味出してます。
ああ、せつないって感情、好きだなあ〜。
トレーラーだけでも、見応え充分..! ヒ〜ッヒ〜♩
ついでに、本家の方も☆
マイコーではこの曲が1番好きだな〜。
Michael Jackson "The way you make me feel"
2 件のコメント:
うん。うん。早く見たいー!!! たん
たんタン
フフフ。ネタバレしてないから安心してね。
1回目はちょっと寝ちゃったんだけど、また観たら、良かった。一緒に観たかったワン。
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