2009年1月25日日曜日

オバマ大統領就任式〜つづきの巻





いやぁ、すみません!
当日の、興奮が冷めぬうちに続きを更新したかったのですが、少々ドタバタしておりまして...。最近、このブログを書く事、というか文章を書く事がひとつの楽しみになっているので、ようやくパソコンの前に座れて嬉しいです。


で、行ってきました!ワシントンへ!!
...じゃなくって、Kat(同僚)の家へ。
1月20日、朝10時。ブルックリンはサンセットパークの彼女の家へ着くと、既にボスのピーターと奥さんのセイラとその子供のピーちゃんがベーグルを焼きながら待っていました。
Katの家に行くのは初めてだったんだけど、船のキャビンのような、すっごく味があってかっこいいお家でした。みんなでテレビを見ながらベーグルとKatが焼いたバナナブレッドを頂き、ミモザでほろ酔い。
ジェイソンが遅れてやって来た頃に、クイーン・オブ・ソウル、Aretha Franklinの登場。
デッカいおリボン!!後でネット検索をしていたら、早速こんなパロディが...笑いました。



ちなみに、Obey the GIANTのアーティスト、Shepard-Faireyの作ったオバマポスターが格好良かった事も、当選につながってると思ったり。特に、若者票。


就任式の話に戻ります。
クイーン・オブ・ "Hat"のパフォーマンスが終わり、Joe Bidenが登場したりした後、Yo-yo Maの演奏。
ピーターがすかさず、"Yo! Mama!"と叫び、私を中心に失笑を買う。

そしていよいよ!オバマ登場。
シュッとしてて、カッコいいなあ...。
最高裁長官のJohn Robertsという男が、誓いの言葉を先導して言うという重役を担っていたのだが、緊張の為か、途中でトチるというハプニングが。オバマはもちろん宣誓の言葉を暗記していたので、調子が狂わされ、モゴつくという一幕が。


これはいかん!という事で、次の日にちゃんと2人でやり直したそう(その様子も新聞に載っていました)。
その後、オバマのスピーチ。会場も、テレビの前の私達も興奮が最高潮に。
ブッシュ政権の失敗を、ハッキリクッキリと口にしてて、爽快。ブッシュの目前で。
しかし、凄いな〜と思うのは、あんなに長い文を、世界中の人が見守る前で、緊張せず、何も読まずにスピーチ出来るという事。私には無理だなあ..。(え、頼んでないって?)
ちなみに、スピーチ内容は、オバマ自身のみで考えられたものではなく、スピーチライターというのがいて、2人で練り上げられたものらしい。驚くべき事に、このスピーチライター、若干27才!オバマの大統領選期間中の主要なスピーチも、彼の筆が入っているらしい。恐るべし。

実は、オバマのスピーチも素晴らしかったのだが、それ以上に印象的というか、話題をさらったのが、Joseph Loweryという87才のおじいちゃん牧師による祝辞。
始めはヨロヨロと喋りはじめて、「おじいちゃん..大丈夫か?」と思ったのだけど、祝辞の最後の方で、こんな事を言ったのだ。

"We ask you to help us work for that day 
when black will not be asked to give back, 
when brown can stick around, 
when yellow will be mellow, 
when the red man can get ahead, man, 
and when white will embrace what is right” 

黒人、ラテン系、黄色人種、インディアン、白人とあらゆる人種をRhyme(韻)で風刺!
これは真面目なムードの就任式では異例の事らしく、ピーターを始め、みんな大受け!
ワシントンの聴衆からも笑いが聞こえた。オバマもニヤ(苦?)笑い。



4分30秒あたりから、おじいちゃんRhymeが始まります。

次の日、友人達に聞いた所、やはりここが1番面白かった模様。
でもやはり、ネットを見ているとこれをOffensive(侮辱的)だと取る白人も多いみたい。 
大多数は笑いつつ、実はアメリカの人種問題を実にうまく現しているものだと取ったようだけど。私も後者。


その後、ブッシュがヘリでテキサスへ飛び立って、ひとまず終幕。
ブロロロ...と離陸した後、「落ちやがれ!」と叫んだ人は私のボスの他にもまあ、沢山いるハズです。

この就任式、色んな立場の人が、色んな目線、色んな角度から、色んな思いで見ていたでしょう。

Luther Martin King時代からアメリカで生きて来て、かつて肌が黒いというだけでバスの乗車を断られた黒人から見た、黒人の(正確にはオバマは白人と黒人のハーフですが)大統領の就任式。

アリサの帽子、そしてオバマ婦人ミシェルのファッション・チェック及び、ゲイ・マリッジ合法化の行方が1番の注目ポイントのゲイ・フレンド。

お父さんがアメリカ大統領、というすごい境遇の2人の娘達の心中。(お姉ちゃんのマリアちゃんは式中、Kodacのデジカメでお父さんの姿を撮っていて、かわいかった。)

やっぱり黒人が大統領なんて許せないという人種差別主義者で、はらわたが煮えくり返っている人。(私の知人が、就任式の日に電車に乗っていたら、隣の白人女性がオバマの記事の載っている新聞を狂ったようにビリビリに破き始めて、びっくりしたとの事です。さらに、横にいた黒人女性はそれを見て笑っていたようですが。。NYでは珍しい光景だと思います。)

アメリカの、ジャイアン的な汚い国交や駆け引きによって生活を虐げられて来て、今度こそはましになるかなと希望を持ち始めた人々。



どうなるかはわかりませんが、私は、とても明るい気持ちになりました。
同じ人間で、こんなに不可能に近い事を成し遂げられる人がいるんだから、と。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

中継番組スタート6分前に知って急いでネットで見始めたものの、、、睡魔には勝てず。。。ミカンをおでこに、突っ伏して寝てしまったワ!

翌日チェックして感涙しました。おリボン、、、ミニー・マウス並!HopeがHatとはやや強引だけど、好きだなぁ、そーゆーの。 おじいちゃん牧師さんは、昏睡状態の出だしから一転、一気に魂が入るところがミソだね!

ポジの連鎖でマジカル・エミたんもNYの街をより明るく照らしてあげてネん!

http://jp.youtube.com/watch?v=dTrrMIqHc98&feature=related

creamy emi さんのコメント...

ma-tan

ミカンがお昼寝マクラ代わりだなんて和を感じるなあ〜!
私はベーグルだけどネ♡(ウソです)

そそ、リボンでかっ!でしょう?
そういう突っ込みどころもいっぱいあって、面白かったなあ。
料理好きの知人は、オバマのランチメニューに着目したり。
おじいちゃん、ほんと始めは彷徨ってたよね、アノ世とコノ世を...。一気に魂が入ったのは、多分イタコの仕事が絡んでると思う。

リンク、予想を裏切るマジカル・エミ!!
きゃ〜♡ 実は、魔法少女好きなくせにマジカル・エミは見た事ないの。勉強になったワ!