今日は長かった連休の最後の日ということで、先延ばしにしてしまっていた洗濯をしに、近所のランドリーへ。うちからランドリーへは約2ブロックなのですが、途中に小学校があり、土日はそこで和やかなフリーマーケットが行われています。
すでに日は暮れていたので、みんな家具やら雑貨やらを急いで車に積んで行くタイミングでした。両手一杯のランドリー・バッグを抱え、信号待ちをしながらその様子を見ていたのですが、ふと、道ばたにポツンと残されたものが目に入りました。「あ〜!あれはっ!!」
すぐにおじちゃんと交渉し、12ドルを10ドルにしてもらって購入!
そのあるものとは...
「洗濯板」!
この洗濯板との出会いは半月前に遡ります。
私のボス、ピーターは活版印刷の会社を営んでおり(私はそこで働いている訳ですが)、ニューヨークでは活版印刷を再びビジネスに乗せる事に成功した第一人者として、同業者やアーティスト達から尊敬されています。その為、不況や時代の波に飲まれて店を畳まざるを得なくなった活版印刷屋さんから、真っ先にピーターの元へ連絡が入り、活字や昔のハンコ、印刷機や活版印刷に使われる小道具(ファニチャーと呼ばれる道具等)を破格の値段で買い取らないか、聞いてくるのです。
半月前のある日、仕事中にも関わらず、「店を畳む人がいるから、エミコとジェイソン(co-worker)も一緒に見に行くかい?」と聞かれ、二つ返事でピーターについて行く事に。
車で向かった先は、私のアパートのすぐ近所!
お店に入ると、埃っぽい店の奥から、一癖も二癖もありそうなおじさんが登場。
超・無愛想なこのおじさん、どこかで見た事あるぞ、と思ったらそれもそのはず!
そもそも私がピーターの元で働くきっかけとなった、NHKの番組内でピーターが訪ねた人その人だったのです。
"I saw you on a Japanese TV show!"と言い、しかもそれが私をニューヨークへ運んで来たきっかけなの、と話すと、仏頂面だったおじさんがパーッとみるみる笑顔に。
「オレ、日本で有名だってサ!」とピーターにニコニコ自慢する始末。かわいい...。「よっ、有名人っ」とおだてつつ、店内を物色。ジェイソンは数種類のファニチャーを、ピーターは製本等に使う手動穴開けパンチやその他諸々を、私は活字を並べる、木製の整理棚やアンティークのハサミ等をお買い上げ。ふと見ると、とても古ぼけた洗濯板が置いてあり、なぜか猛烈に、どうしてもそれが欲しくなりました。ですが聞いてみると、おじさんのお婆ちゃんが使っていたものらしく、形見的なものなのでこれは売れない、とのこと。
余談ですが、私は石鹸等のバスグッズと活版印刷のカード等を取り扱うお店を開こうと思っているので、「石鹸&洗濯板」という関連で、それをお店に置きたいなとも思ったのです。
しょぼ〜んとしつつも、それはしょうがないか、と割り切り、その日は仕事へ戻ってそれきりその洗濯板の事は忘れていたのですが...。
今日、思わぬ所で再会となりました。
厳密に言えば、そっくりさんに、ですが!
そして、ランドリー・バッグを抱えて洗濯板を買う姿は、まるでこれからこの板を使って洗濯しまくるわ!といわんばかりで、1人でプスッと笑ってしまったのでした。
☆画像は洗濯板のオモテ/裏と、その背後にあるのが活字を並べる木製の棚です。
2 件のコメント:
わぉ。
点が線でつながった瞬間だね!
そういう話って大好き☆
パープルちゃんのバスグッズとカードのお店が今から楽しみよ!
ma-tan
コメントありがとう(6v6)
読んでくれて嬉しいな☆
お店計画、今年こそ現実化するぞ〜〜!
と、意気込んでおります^^
ma-tanの秘密の計画も楽しみだよン♡
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